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いろんな事にくじけそうになりながら、毎日一生懸命生きてる小さな兎のヒトリゴト。
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時間潰しの為にひたすら読書してました。未だロッテリアにいる兎です。そろそろ暇つぶしの場所を変えようかしら。と、その前に本の感想を。


『葬儀の日』著:松浦理英子
私この作家さん苦手だ。三作読み終えて改めて思う。何故かというと、あまりにも文章が完璧すぎてビジョンを想像しにくいから。というかどこか抽象的なビジョンしか浮かばないから読んでいて疲れるんだ…。色彩が見えないのよ。だからどうしても淡白なイメージを受けてしまう。夜行バスのせいもあるとは思うけど、一作読むのに一時間はとられたもの。短編なんて30分程度で読むのが普段の私なので、正直きつかった。
「葬儀の日」ビジョンとしては正方形が果てのない真空を等速直線運動していく感じ。元々それは全く同じ形の正方形と反発しあって、そこに停止していたのだけど、ふとした拍子に反発していた正方形が消えてしまって、結果的にどこかに向かって動きだしてしまった。そんなビジョン。ね?解りにくいデショ(笑)。人のバランスって凄く危うく所で保たれているのかもしれない。
「乾く夏」これは本当に滅茶苦茶。こんがらかった糸をほどこうとして、でも余計に絡まって、最後は逆にぐちゃぐちゃにして毛玉にしてポイ捨てしちゃうイメージ。女性二人の意味もなく交わされる会話が秀逸で面白いけど、意味がないからこそ読んでいて疲れる。そう、ホントにどこからほどいたらいいか分からないような作品だった。
「肥満体恐怖症」なんだかなぁ…。いいの?こういうラストで。感が否めなかった作品。イメージとしては潜在的麻薬中毒者ただし本人は麻薬中毒者を嫌っている、みたいな。一番読みやすくはあったけど、主人公の心情がラストであそこまで変わるのは唐突すぎて腑に落ちないのです。


さてさて、今更だけど、私は小説を映像化して読む癖があります。友人曰く私の感想を聞いているだけで面白いらしい。私が好きでやってるアウトプット法を面白いと言ってもらえるのは非常に光栄だ。

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