忍者ブログ
いろんな事にくじけそうになりながら、毎日一生懸命生きてる小さな兎のヒトリゴト。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


問題に取り組んでいる中三生を見ていて、「ぉ、いい顔してるな」と思うことが最近多々ある。大概そういう時は、彼らが真剣に問題に取り組んでいる時。


私が最近よくいく校舎には、知能が小六位といわれている中三の男の子がいる。彼はすぐに物を忘れてしまうので、大概宿題も予習もやってこられない。けれど、彼は授業にとても集中して取り組む。その後の演習問題も、難しい記述はかけないが、基礎的な単語はしっかりと覚えている。たとえ生まれつき問題を抱えていたとしても、一つ一つ一生懸命取り組んでいく彼の姿はとてもカッコいい。
また、あるときはトップクラス中のトップの男の子に入試レベルの時差の問題を出しときのこと。彼は「こうやって解くんでしょ?」と私に解法をすぐさま示したので、それであってるから解いてごらんといった。その後の彼の顔つきの、まぁ真剣なこと。普段、ほかの生徒や教師の前でふざけてみせる顔つきから、一変して受験生の顔つきになった。結局どこかで計算を間違えたのか、問題自体は不正解だったが、やはり真剣に問題に取り組んでいた彼の姿はカッコよかった。
さらには、毎回自習室に必ず残って勉強していく女の子が2人いる。ほかの生徒たちは夏休みの学校の宿題を理由にして、参加してくれないのだが、彼女たちは必ず参加していく。自習室用に問題プリントをすってくればすべてやろうと持って帰る。彼女たちはトップクラスではないのだが、努力はトップクラスである。自分はできるとタカをくくって勉強しないトップクラス生がいるとしたら、爪の垢を煎じて飲ませてあげたいくらい(笑)ひとつひとつ、自分のわからないところ、苦手なところをつぶしていこうとする姿は非常にカッコよく、また美しい。


中にはまだ真剣になりきれない子もいる。しかしそれも、夏の高校説明会に行けば少しは変わるのだろうか。ライバルを具体的に目にしてきて、そして志望校への「絶対合格したい」という思いが具体化してきて。彼ら全員の真剣な顔を早く見ることができたらなと切実に願う。


ところで、最近、その校舎の生徒が、ほかの先生に私のことを話すとき、ちゃんと「○○先生」と苗字をつけて呼んでくれるようになった。いつも目の前にいる私を呼ぶときは「先生」としか呼ばないので、ちょっとうれしい。
また、本日本部校に立ち寄った際、夏期講習前までよく入っていた校舎の中3にあった。そのとき、彼女が「あ~w 先生~!」とものすごく嬉しそうな笑顔を向けてくれて、思わずこちらも満面の笑み。これは……やっぱりすごく嬉しかったなぁ。好意全開の笑みほど嬉しいものはないよね。


生徒と接している時が、仕事中で一番自然体でいられる気がする。そう思うと、大人相手のビジネスよりも、子供とじかに接していられる仕事でよかったのかもしれない。つくづくそう思う。

拍手

PR

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック