履歴書書きながら、ＢＧＭ代わりにエヴァをYouTubeで半見してました。半見っていっても履歴書書くのは半分作業になっているから、結構見てたけど（笑）。でも芝居やっていた所為かな、声やセリフを聞いていれば大体のストーリーを把握できるから画面をがっつり見なくてもいい。たまーに文字だけが写されるからそういう時はあわてて読むけどねｗ
エヴァは途中まで漫画を読んでいたことがある。でもアニメや映画は一切見たこと無かった。有名すぎちゃって逆に手をつけづらかったのね。漫画を読んだのも高校1年生の時だし、じっくり読んだ訳じゃないから、全てのストーリーを覚えているわけじゃなくて、ちょこちょこと話のコアになる部分を覚えてる程度で、それもまた手をつけづらかった理由の一つ。


何故か私にとって、エヴァンゲリオンはガンダムよりも身近な存在である。逆にガンダムって一度も見たことが無い。一時期ガンダムディスティニーが女の子達の間でもてはやされたけど、正直そこまで惹かれなかった。なんでだろう。ガンダムもエヴァも、いってみれば同じ巨大ロボット戦闘作品なのに。
別にキャラ萌とか、誰それがカッコいいとか、そんな小手先のものに私は惹かれない。きっと、両者にはなんらかの違いがあると私は認識している。正直私の中のガンダムのイメージはディスティニーがでかい。そしてディスティニーを見てキャラクターが可愛いとかカッコいいとか騒いでいる女の子達のイメージしかない。嗚呼、だからそこまで惹かれなかったのかな。
エヴァって、大人も子供も皆悩んでて、苦しんでて、葛藤してて。でもそれが本当の人間の姿で、ありのままの姿でもがいていく。だからこそ深い。だからこそ数年にわたって愛され続けるのだろう。きっと私はエヴァが描く生死観に惹かれるのだろう。ここまで赤裸々に「ニンゲン」を描いた作品って、文学作品でもあまりない。というか文学作品はどちらかといえばストレートに表現することを好まないから、アニメや漫画だからこそ出来る作品なのだと思う。


人は誰しも二面性を持っている。私のブログを見ていてもそれは解るだろう。本音と建前。就職活動をしていて、私はなるべく本音を話すようにしている。建前を話せるほど私は器用ではないし、嘘をつくのは好きではない。思ってもいないことを喋ったって、そんな心の無い言葉は嘘だとすぐにばれてしまう。芝居をやっていたからこそ、それが痛いほど良くわかる。
だが、私は大きな嘘をついている。本当に生きたい生き方なんてわかっちゃいない。幸せに生きたいとは思う。でも、今願う幸せを手に入れたとき、果たしてそれを幸せと思っているのだろうか。手に入れたら手に入れたで、きっと不満が出てきてもっと別の幸せを願ってしまう。そもそも幸せって何なのだろう。何を手に入れれば、人は満たされるのだろうか。以前、人間は我儘で欲張りな生き物だと言われたことがある。それは私の事も含めて言っていたのだろう。
幸せに対して貪欲になるということは、真っ暗な暗闇を延々と歩き続けることと良く似ている。ここが自分の幸せだと一度決めて立ち止まると、そこに部屋が出来る。でも、その部屋に満足できなくなると、外に出て暗闇の中をさまよい続ける。そんな、心穏やかに暮らせない生活が幸せに対して貪欲になるという事なのだろうか。多くを望まなければそれなりに心穏やかに暮らせるだろう。それでいいと思う人間もいる、思わない人間もいる、ただそれだけの話だ。
私が本当になりたいのはただ一つだけ。でも、それは私一人の力で手に入れられるものではない。いくら私がダダをこねてもなれるものではない。けれど、それになれたら幸せだろうと現時点では思っている。この夢を叶えたくもあり、叶えたくもない、微妙な心境だ。だって、手に入れたらきっとそれを「幸せ」だと認知しにくくなってしまうから。


……帰る場所が欲しい。